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低濃度アトロピン点眼治療

低濃度アトロピン点眼とは

202412月に日本において厚労省の承認を受けた近視進行抑制効果をもつ点眼です。

11回夜寝る前に点眼をすることによって、近視の進行が遅くなることが日本人の5歳から15歳の学童を対象とした治験によって証明されました。担当医は、この点眼の治験の前段階の臨床研究時より担当しており、承認された治験にも携わっていましたので、安心して治療を受けていただけます。

日本における治験結果について

グラフに示しているように、0.01%または0.025%点眼をした学童は偽薬を点眼した学童よりも近視の進み方が遅くなっていることが、治験結果からわかりました。0.01%よりも0.025%濃度の点眼のほうが効果は高いです。

当院では0.01%アトロピン点眼と0.025%アトロピン点眼を処方することができます。

副作用について

もともとアトロピン点眼は、近くにピントをあわせる機能をなくすための検査やひとみ(瞳孔)を開くのために使用されてきた点眼です。そのために副作用としては、翌朝になっても近くが見えにくい、まぶしさなどが起こる可能性があります。副作用がでる場合には、点眼濃度を下げる対処、中止が必要な場合もあります。

 

点眼治療の流れについて

1. 初回検査

・治療の適応を決定するための検査を行います。適応であれば点眼を1ヶ月分お渡しします。

・検査を受けてから開始するかどうか検討していただいたら結構です。

2. 1ヶ月検査

・点眼薬使用後の状況確認、近視に関する検査を行い、副作用がでていないかどうかの確認をします。

3. 定期検査

・近視の進行に関する検査、診断、点眼薬処方

・通常6ヶ月ごとに定期検査を行います。

・治療は2年以上継続していただくことをお勧めいたします。

 

※この治療に関しては、基本的に自由診療です。(保険診療や子ども医療費助成制度は適応されません。)
通常の保険診療(アレルギー性結膜炎の検査や薬剤処方など)との同日診療はできません。確認のためマイナンバーカード、保険証をお持ちください。

 

治療に関する費用

費 用
定期検診 4,500円(税込) 点眼開始1ヶ月、(3ヶ月)、6ヶ月、その後6ヶ月ごと
(状況によって変更します)
0.01%薬剤費用 3,650円(税込) 1ヶ月分1
0.025%薬剤費用 4,000円(税込) 1ヶ月分130

 

よくあるご質問

小学2年生の息子が近視といわれました。目薬でなおりますか?

小さい子どもの場合、いわゆる仮性近視の状態であることもありますので、その場合は、数か月目薬をすることによって、戻ってくることもあります。
ただ、実際に仮性近視の状態であることは少ないようです。
授業中、黒板が見にくいと感じるのは、裸眼視力が0.7以下になった頃で、低学年では黒板の字も大きくあまり不自由はないでしょうが、高学年になればがまんせずに眼鏡を装用した方がいいでしょう。
近年は点眼治療で近視の進行をおさえる方法が承認されました。もとにもどすことはできませんが、一度ご相談ください。